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般若「話半分」/07.何者でもない

般若「話半分」/07.何者でもない



何者でもない 何者でもい
昼休憩終わり午後からまたサヴァイヴ
このバイト生活 どう抜けるかが課題
人から支持じゃなく指示され食いつなぐ まぁダサイ
って言っても悪い事する度胸ねえ
どんだけあんのかな 未来の可能性



般若「話半分」より「何者でもない」



この曲の良いところは、バースによって、"何者でもない"と始まる冒頭の聞こえ方が変わることだ。言葉は同じでも、背景が変われば、そこにかかる気持ちも変化していく。どこまで行っても"何者でも無い"と言える心持ちに、謙虚で向上心を持ち続けている姿勢を感じる事が出来る。一曲の中で言葉の重みが変わっていくリリックだと思う。仮に、私が、どこに当てはめられるかと考えた時、ちょうど、引用したぐらいじゃないだろうかと思った。冒険活劇の序章、ブレイブストーリーなら、ドアを開けた所、決意の朝にか。冒険物語の主人公は、勇気や情熱に溢れていて、主人公らしい。多分、現実だってそういう心持ちの人間は上手くやっていけると思いながら見ている。ドラクエの主人公達なんて、村が焼かれてる奴もいる。彼らに挫折という二文字は無いのかと不安になるくらい前向きだ。彼らは、物語が始まった時点で"何者"かになる道を歩いている。私は昔から何になりたいとか明確に思った事が無い。だから、この前、テレビに出てた小学生が「漫画家!」「料理人!」「プロデューサー!」なんて、はっきり目標を言っているのを見て、素直にすごいと思った。その時点で道は見えているのだから、あとは、走るだけだ。私が小学生の頃に作ったオルゴールを開けると、"私は将来何になっているのかなぁ"なんて、のんきな事を書いていた。今も分からないし、小学生の時から何になるか分からない漠然とした不安は全く解決されてないあたり、タイムマシンが欲しいとも思う。タイムマシンがあったら、小学生の自分に対して、ペニーワイズに成りきって、脅してやろう。(そんなことでバタフライエフェクトを起こそうとしてるあたりが大人げない。)
そういう人間にとっては、現実を直視している歌詞が、何者でもない自分とその先の道を考えるきっかけになったりする。
じゃあ、「お前、一体何になりたいんだよ」っていう、あまり直視したくない質問に対しては"汚ねぇ居酒屋"で答えたい。公園でストロングゼロよりは良いと思うから。